P.P

2006年11月7日 きのう
パワーポイント。焦って作っても、焦ってなくても誤植がなくならない。なんだかなあ…相変わらず、口頭発表が下手で聞いてくださる方々に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。一応、研究会での発表は本日終わりました。
ひと段落、かといえばそうではなくて。今日のものをたたき台にして、今年中には原稿を上げなくてはならない模様。本ってそんなにすぐに出版できるとは知らなかったのですが、以外にハイスピードなのですね…
出版業務を目の当たりにして、ちょっと愕き。
喋るより書くほうが、気が楽です。
しかし、書いたものは残るので気が抜けません。
ちなみについ最近まで学部生で、かつ就職活動なんかもしていて、院に来てからも決して総体的な能力の底上げがされたとは思えないことは自覚しているので、少々ミラクルを起こさないと非常に困ることになる…と思われます。

自分は頭が悪いんだな、と思います…。少し気が抜けて、落ち込みモード。喋るときは自信を持てるようにテンションを上げるので、そのあとに反動がどっときます。つまり自己嫌悪。日々が修行。

背中が痛い

2006年11月5日
肩こりが酷い。
がんばれ自分、などと思わなくても何も感じずひたすら物事に没頭できることが一番素敵な状態です。

でも、必ず時間に邪魔をされる。学校に泊まってはいけないので、帰らなくてはならない。ずっと起きているとお腹が空く。肩がこって熱を持つ。身体に邪魔をされる。トイレ行きたくなる。我慢すると困ることになる。我慢してトイレに行く、みたいな。

ああ、図書館と有能なPC、周辺機器が備わっている書斎に澄みたいです。PC、言うほど使いこなせないけれど、画像をいじるので…

まっすぐ進みたいと思います。
相変わらず発表は嫌いだけれど、準備はがんばれる。

躁鬱の谷

2006年10月31日 あした
気がそぞろになるのは仕方が無い。
今日はかつて何かが変わった日だ。

節目として認識し続けることが果たして良いことなのか疑問ではあるけれど。やはり、忘れられないものがある。
かつての其の時点までに流れていた時間と、そこから今の時点での距離は、もうこちら側のほうが長い。

何が変わったのか。
何を得たのか。
何を残したのか。自問自答を繰り返す。

去年の私は何を考えていたのだろう。
何かを彼女に熱を込めて語った。それは覚えているのに肝心の内容が頭に無い。
でも、去年より悪くなった気はしないから。
これで良いのだろう。結局は、良いほうへ良いほうへ、促していくことが唯一の道なのだ。

また泣くかもしれないなあ、明日は。それでも聴くことは、大事。向き合うことは大事。
無かったことには出来ない。彼女の存在と私の現在の関係のように。

人の死を捉えるのに、どれだけの時間がかかるのであろう。
それは悲しい、という一言では片付かない何かだ。
あらゆる方向から、彼の不在を見つめている、といっても過言ではない。日々彼を思い出すことさえない時間でさえ、彼は意識され続けている。その存在の痕が残っている人々がいる限り。新陳代謝の果てに、一つの細胞も彼を知らないような体になる、なんてこともやはり有り得ない。

笑ったり、胸の奥が冷えたり、急斜面の迷路のような日だった。

亀の歩み

2006年10月30日
亀の歩みで進む。
いつも誰かの背中を見ている。たまに息苦しくなって、地面を見つめてしまう。穴が開くほど下を向き続けて、ある日抜け道を見つける。
追いかけていた背中を見失う。
一瞬、先頭を切って走っていることに気づく。
立ち止まる。
心臓が痛む。冷や汗が出る。
誰かが、次々に追い抜いていく。
安心する。亀の歩みで進みだす。やっぱり辛くなって、石ころを眺めるようになる。
それの繰り返し。

*************

自己表現がどうしようもなく下手だからこそ、芸術至上主義になるのだと思う。本当に最前線で何かを創り出しているような人たちから見たら、私のような存在は、まさに理想のお尻にブラつく金魚のフンなのだ。創造のすばらしさを語ろうとする。それ自体が醜い権力争い。
良いものは良い。
悪いものは悪い。
主観に基づかない線引きはどこにあるのだろうか。

あることないこと…

2006年10月28日
並べ立てて、取り繕うのはその場では良いのだけれど、結局後から悪くなる。最近取捨選択を迷うような用事が偶然ぶつかることが多い。ううん、人間関係と自己の利益の狭間でいつも思い悩んでいる気がする。煩わしい…
勉強しながら遊ぶことは出来ないし、勉強しながら次の一手を常に準備していくことも下手なのがいけない。

どこまで不器用なんでしょう…

もうすぐ3ヶ月の犬と散歩に行くのが楽しみ。
趣味、散歩なので。
散歩好きなら、犬には負けない。大いにあいつを疲れさせてやろうと目論見中。

勉強不足

2006年10月26日
単純な勉強不足の問題なのだろうか。と、自問自答。
思考方法そのものが理解できていないのではないか、と思うようになってきた。

マイナーな学問。
答えの無いことストーリィ付けをする。なるべく実証的に。
なるべくって言うところがミソ。

やっぱり普通に私が莫迦なだけなのかもしれない。
周りにいる人は皆、きちんとこなしている人。
なじんでいる人たちに、何を聞いても答えてくれない。そんな根本的なこと、と一蹴される。

今日は浅はかだと知りながら、ストーリィを無理やりこじつけた発表をゼミで行った。自分でもそれはそんなに単純な問題ではない、と思いながら喋っていると、息苦しくなって頭の中が真っ白になった。つっかえながら40分ほど話す。最後は涙が流れそうだった。
どうしても自力で正しい答えにたどり着けないまま、本番を迎えてしまったことが悲しい。

頭の中で演出家が言う。
君の発想は、とても面白いけれど、それは自体まったく演技に生かされないところの想像力であると。もっと、何か確実なものを身に付けたいのに。上の空を未だに舞っている気がする。

君の論は矛盾している、と言われるのが最高に怖い。

爪が甘い

2006年10月24日
詰め寄る、言い切る力が足りない。勢いに乗れない。苦しむ。物を書くときも、発表するときも非常に苦しむ。頭の中が整理整頓されていない。回転がいい所で失速する。エ、エネルギィをください、なんて逃避行動ですぐに食べ過ぎてしまう。胃が痛い。いつも生みの苦しみは胃が痛い。
どうにか終わらせたいのに、終わりが見えたところで失速してしまう癖をどうにか直したいです。単に集中力が無いだけ、か。完成させるまで持続する集中力を訓練するには、どうしたらよいのか。肌寒い季節は無性に外へ走り出したくなる。逃避行動をしているときの快感より、きちんと集中して何かをしているときのほうが楽しいはずなのに、そこに至るまで自分を暖めるのが下手。
もう少し、がんばってみよう、と何とかつぶやいてみる。

生き物好き

2006年10月21日 俗物
生き物好き
誕生日プレゼントにピンポンパールを入れる水槽を買うことにしました。この前一緒に出かけたとき、二人でこの金魚に惚れたのでした。生き物が好きなのはもともとの共通項であります。

ちょっとまえ、すごくストレートに「ゲームソフトが欲しい」とか抜かしやがったので即却下してやりました。そんなもんは自分で買え、というわけで。今まで、4年の付き合いが在りますけど、ゲームマニアだからってゲーム関連のものを買ったことはありません。
あなたが一緒にスタバでお茶でもしてくれたらね、と言ってやりました。諦めた顔をしていました。彼はお洒落そうなスポットは全部苦手です。コーヒーも苦手です。お腹が痛くなるらしい。大体において嗜好が子供っぽい。…まあ、趣味から見てもそのまんま。
スタバはお友達と行けば良いわけで、不便はしていません。
ただの脅し文句として良く言います。

そのほかには…
「某ネズミーランドに連れてけ」とか。これは私も嫌いなのでほんとに冗談。
「オペラ観に行こう」クラスだと瀕死ですねw 身震いしてます。

水槽、本当は自分の家に置きたくて自分で水棲生物飼ってみたいのですが、なにぶん実家暮らしで母が嫌がるもので。
母の壁、厚くて高し。
というわけで自分にも得になるものをあげましょう(セコイ)

性格占い

2006年10月21日
http://www.seikakutest.com/passess.htm

あなたの性格の傾向
内向的
あなたは人嫌いではありませんが、自分1人のプライベートな時間と場所を常に求めるタイプです。初めて会う人々と会話することはあなたにとって心身共に消耗してしまう大変なことかもしれません。しかし、自分の殻に閉じこもってしまうよりも、少しずつ他人と接する機会を自分から作って行くように努力することも大切です。
直感的/論理的
あなたは直感的な面と論理的な面をちょうどバランス良く維持しています。このことは時にあなたを二重人格にしてしまうこともあるかもしれませんが、通常は物事は良い方向へ行くことが多いはずです。以下は二つのタイプの詳細です。

直感的
見る、聞く、味わう、触る、嗅ぐ、あなたは五感を発揮してあらゆる情報を集めるタイプです。五感から集められた情報はそのままあなたの思考となります。物事をそのものを見るのではなく、それらの目に見えない可能性を見い出し信じるあなたは常識や理論よりも、自分の直感で行動することが多いです。

論理的
見る、聞く、味わう、触る、嗅ぐ、あなたは五感を通して集めた情報を自分の考えで変化させます。あなたは目に見えて実在するものは認め、信じますが、目に見えないものに対しては懐疑的です。ですから、恋愛に対しても心で恋愛する前に頭で恋愛をしてしまう傾向があります。
受身的
あなたはできるだけ沢山の情報を集めてから決断を下すタイプです。最終決断を最後の最後の時まで引き延ばすことをあなたは不快には思いません。しかし、一度決定されたことは変更するのを嫌い、それを最後まで通そうとします。また、あなたは物事が最後にはどうなるかをじっと見守る傾向があり、物事が発展したり成長することに楽しみを見いだせるのです。
感情的
あなたは自分の価値観に基づいて決断を下します。あなたの決断によって人々がどう影響されるかもあなたには重要なことです。論理的なことよりも、自分の感情が許せるか自分の気持ちに正直かという点があなたの決断に大きく影響するのです。あなたが信じる物事や判断材料は、あなたの生活の中で見いだされます。ここでの感情的という結果はあなたが決断を下す時のみの傾向ですので、あなたが如何なる時も感情的であるというわけではありません。
あなたの性格タイプ
あなたの性格タイプは2タイプに該当するので、以下ではその2タイプの詳細を掲載しています。
内向的/直感的/感情的/受身的

縁の下の力持ちのようなあなたは、あなたが大事に思う人を影から見守り&支えるタイプです。このタイプの人間は優しく、忠実で、誠意があり、人を裁くような言動は絶対に取りません。また、誰かの上に立つことや人と喧嘩することを大変嫌います。また、ささやかな生活の中から小さな幸せを見つけ出すことが上手です。

恋愛関係において相手に対してあなたは優しく、面倒見が良く、常に相手の話に耳を傾けて共感できるタイプです。例えば恋人や友達が悩んでいたら、あなた自身が悩んでいても彼らをどうにかして助けようとするでしょう。人一倍喧嘩を嫌うあなたは、何かに対して怒ってもその怒りを表に出しません。

あなたに似合う職業:

アーティスト, エステシャン, 園芸士, 大工, 事務員, ダンサー, デザイナー, 森林官, 庭師, 地質学者, 海洋学者, メカニック, 看護士, レクレーションリ−ダー, 教師


内向的/論理的/感情的/受身的

あなたは愛する人に献身的で惜しみない愛を持って接します。予定や順序を決めて行動を取るあなたは、規則や常識を常に念頭に置いています。あなたは生まれつき勉強家で物事に熱中しやすいタイプで、時に熱中しすぎるあまりにあなたの周りの人々の存在を忘れてしまうことがあるようです。常に夢や目標を高く持っているあなたは、クリエイティブで、深慮深く、分析家です。他人の価値観を尊重し、他人にも自分の価値観の尊重を求めます。

人間関係において、あなたは常に優しく相手の性格を考えて行動します。しかしながら深い友人もしくは恋愛関係を持つ相手は極少数に限られます。なぜならば、あなたは保守的なので少人数のグループ内でしか本当の自分をさらけ出すことができないからです。そして、その状態が居心地が良ければ良い程、あなたはおしゃべりで饒舌になります。あなたは生まれつき誰かを支えたり面倒をみることに長けているのですから、あなたのその長所を生かせる様にたくさんの人々と知り合って内と外のバランスを取ることが幸せへの第一歩になることでしょう。

あなたに似合う職業:

俳優, 建築家, アーティスト, 作詞/作曲者, エディタ, 翻訳家, 記者, 司書, ミュージシャン, 療法士, 心理療法士, 教育者, リサーチャー, 自然科学者, ライター

で、何になればいいの?それって…って感じ。
しつこくアーティストって出てくるのが気にかかる。アーティストって抽象的過ぎる。

適職診断のような質問形式でしたが、この手の診断と占いの差はどこにあるのでしょう? 就職準備で沢山受けてみましたけど。微妙に結果にばらつきがあるので、私は私自身を客観的に把握できていないのだと思います。未だに。
未熟だなあ…とため息が出てしまいます。

羅針盤

2006年10月18日
 長らく悩んでいた研究方向について、指導教授より抜本的な改善策が提示された。自分の身の振り方を自分で舵取りしていけないところが、研究者として本当に向いていないと思う。そもそも研究者の道は拓けて無いから、まあそれは良いとして。

 とにかく修論が迫ってくるのである。
 ちっとも真面目な学部生ではなかった私が、結局院に進んだのは半端にだした卒論が気に食わなかったからである。これをもう少しまとまったものに仕上げなければ、私は自分自身に’負け’たことになる…と鬱々としたことが発端である。
しかし取り扱っている題材には大きな壁があった。一つは調査が許されない状況であることによるアプローチにバリエーションが生まれないこと、二つ目は領域が被っている研究の二番煎じにしかならず、一番重要な課題に踏み込める見込みが無いことが問題であった。一年後の今頃もこの状況は改善されないだろう。
となると、ここはこだわりを捨てる、という一番大胆かつ簡明な手法を取らざるを得ない。

 その勇気が出ないでいたのだけれど。なんか、タチムカウ気力が出てきた。グダグダ悩むより苦労することを取るほうが気が楽。
 今の題材は今年度に今の研究を一応の形に区切りをつけて、少しまとまった文章にしておこうと思う。放置するとまた後悔しそうなので、来週のゼミ発表を踏まえてレポートとして出しておこう。次の題材に取り掛かるのは早いほうが良いから、今のうちに基礎データを収集しておいて…年明けには少し踏み込んだ議論に展開していかないと間に合わないだろうなあ。うー・・・

 これは余談だが、今度教授が監修する本に関連して、お手伝いと勉強をかねた研究会がある。そこでの報告も精度の高いものを出さなくてはならない。これはプレッシャーが大きくて、困る。知らない人の前で喋らなくてはけないことが何より嫌。プレゼンテーションの訓練がままならないままこの場所に至ってしまったことが悔やまれる。人前ってだけで硬直するのは昔から変わらない。実践による訓練、か。

 いつ遊ぶの? という感じだけれど、少し先が明るくなった。遊んで良いよと言われても遊び方が判らないから、結局少しゲームをするか、音楽を聴きに行くか、するんだろうなあと思う。それってちゃんと遊んでいることになるのかな… あんまり多く他人が介在する場に行かないのもあるが、孤独な世界に生きているなあと思う。もうすこし、友達に会う時間を増やしたほうがストレスの解消にはなるかもしれない、が、みんながみんな就職していて、社会人の遊び方に(というか時間帯と金銭感覚か…)ついていけなくなっているのは大きいのかもしれない(苦笑)

…いくら自分のために頭の中の整理だとはいえ、無駄な文章を書きすぎだ、これは…眠い…

国語

2006年10月14日
アルバイトで国語を教えている。小学生なので、何事にも知識は未熟だが、未熟であることが良しとされている世界は可能性に満ちていると感じる。興味を持つ幅も、知りえることもこれからいかようにも出来る。国語は結局総合学習なので、理科も数学も社会も生活も未来も過去も自己も他者も芸術も全てが詰まっている。私は理科が好きだったから、教材には子供用の科学絵本などを用いたりしている。工作も実際に行う。そういう私という要因が彼の持つ興味の振り幅の限定要因となっていくのかもしれない。可能性に満ちている、というのは私にとって羨ましい状態ではあるが、ポジティブな面だけではないようだ。彼は目の前で繰り広げられる様々な話題に食いつくような‘引っかかり‘を持っていない。全て受動的に流すという技術が既に身についている。自分の過去を見るような思いがする。自ら選び取る対象が見えてこないと、国語の授業は進まない。漠然と面白くないものを見て、聞いて、定型文を用いた文章を書き連ねることが出来るようになっても、そのような表層のみの読み書き能力ならば学校でいずれ訓練することが出来るのだ。技術はすぐに身につく。思考力は、自ら求めて考えるという態度がないとなかなか結実しない、というのが最近の実感である。わざわざ学校の外でお金を払ってそれを獲得させたい、という親の期待はよく理解できる。
私はプロフェッショナルの教育有資格者ではないし、お金を取るための教育屋でもない。彼という個人に対してアプローチすることは自分を育てることにも繋がっていて面白く、真摯な態度で場を作ろうという意識に繋がる。アルバイトという一種の商売ではあるが、お金のことだけではない充実感があることはそれ以上の利益であると感じる。
自分の未熟時代には、言葉の間違いを正され、まとまった名文と呼ばれるような文章を精読することばかりが実践された。テストの点数は良かったが、多面的な視点や綿密な思考力という点ではあまり訓練されず、大学に入ってから非常に苦労している。訓練は退屈なものだが、怠ってはいけないものだということが日々実演されている。この題名でこれだけつまらない文章を書くことが、なによりの訓練不足を象徴している、という自己反省である。

にこにこ

2006年10月12日 すてき
今日の自分はにこにこしていたように思う。
今まで生きてきたなかで、大事な出会いをした人の内、二人も会うことができたので。後何回会うことができるのか。

普段しかめ面で机に向かっているばかりの自分と比べると、考えられないくらいにこにこしていた。
ほっぺたの筋肉が痛くなるくらい。明日は筋肉痛だな…

ライブ(face to face)で話を聴くということは、情報の伝達の正確さには欠けるけれど、そこにしか無い空気や状況を肌で感じることに意味があるのだなあと実感した。

「貴重な時間をありがとうございました。」と、言いたい。直接言いそびれてしまったけれど。

私は私で、自分の仕事をしようと思う。
当たり前なんだけれど、今は語れるようなものは何も無く。フィードバックを返せるような、有機的な関係を築けるような蓄積とそれを伝える技術がほしい。

一義的な表層の言葉では成し遂げられないものがそこにはある。
言葉にならない言葉たちが、その空間には確かに存在していたと思う。何の証拠も残らないことだけれど、血肉にしていこう。

こういうことは紙媒体に自分だけにわかる様に書いておけば済む話なのだけれど、それが億劫になって久しい。自分は恥ずかしい人間だなと思う。

引いては寄せる波

2006年10月9日
瞬間瞬間ごとの気分が目まぐるしく変わっていく
加えて
変わらずに愚鈍な体は次々醜態を晒す

上手にステップを踏めない
リズムが掴めない
音程が捉えられない

捉えどころのない
捉えても仕様の無い

揺らぎ続けている
何も持たないただ無意味な姿
ひとつに定まらないから
何も完結させられない

完成させたい
完成させるべき何かがほしい
順序が逆だ
半端な物事があるから完成を目指すのに
取り散らかすものさえ何も持っていない

私が作るべきものは何か
その答えが無いのに
作ろうとしている自分の姿だけが思い浮かぶ
順番にまっすぐ流れてゆくことが唯一の方向であるのに。

お月見

2006年10月7日 俗物
まっすぐ、お月様に向かって顔を向けて、まっすぐ歩く。
夜の一人歩きはもう肌寒い。

彼の家へ歩いて向かう。
今までは外に出るのも嫌みたいで、迎えに来ることを申し出ることもなかった。涼しくなって、気が変わったのかもしれない。

途中から二人で歩いた。
私は空を仰ぎ見て、彼はまっすぐ行く末を見つめていた。

いつもお互い噛み合わないのに、肩を並べて歩けることがある種の驚異だ。いつの間にか前を行く、彼の背中をいつも見ている。
同じ歩幅では歩けない。
いずれ気づかぬうちに、ずっと先へ行ってしまうのだろう。
彼はその手を差し出すことはない。
それに私は捕まえられないだろう。

彼は一度も月を見なかった。
私は一度も彼の顔を見なかった。

カルミナ・ブラーナ

2006年10月1日
雨。今日は腹痛で気分が悪い日。女に生まれたことが悲しくなる。
やらなくてはいけないことを一つ遣り残しているだけで、何となく全体の物事がうまく捗らない事がある。それが判っているのにもかかわらずどうしても、避けてしまって、机を見るだけで溜息が出てしまう。これさえ終われば全てスムーズに行くのに、と思いながらもうろうろ。

気分転換に図書館へ。
雨にもかかわらず、図書館は混雑で余計げんなり。児童書コーナを少し物色。幼少の頃、児童書は嫌いだった。意味がわからないのにポケット六法を読んだりしていた。クラスに辞書を読むのが趣味だ、と言った子がいたからだ。まだ子供の癖に児童書を読むことは恥ずかしいと思っていたからかもしれない。夏目漱石も読んだ。サルトルも読んだ。内容は全く覚えていない。今になって、児童書の体験をしなかったことは愚かだと思っている。身長測定のときに背伸びをしてズルをして、そのときは得られた数字に満足して大きくなったつもりだったけれど、結局大して成長せず、その値にも届かなかったのと同じことだ。幼年期は素直にそのときそのときを享受すべきなのだ。
地元の図書館は、視聴覚資料に乏しい気がする。聴きたいと思っていた「カルミナ・ブラーナ」とAndrea Bochelliを借りる。どちらも昔好きだったものだが、手元にMDに落としたものしかなかった。たまに良い声が聴きたくなる。普段聴いている日本語のロックも愛しているが。「カルミナ・ブラーナ」のフルートのパートは昔、沢山練習した。とても好きで、比較的努力したが舞台で演奏することは無かった。今でも残念に思っている。いつかフルートの練習を再開したい。CDは良い収穫となった。音楽は切り離せない。
かつての友人が雑誌のインタビューに応えているのを見つけ、本屋で立ち読み。現在は全く交流は無いが、気が付いたら読むようにしている。意味は無い。
腹痛がどうにも我慢ならないので、程ほどにして帰宅。

未だにやる気が起きない。
どうしたものか。
どうしたものか。
気持ちの切り替えは重要だ、といいながらも、どういう操作をすれば自分は効率的に動くのか、自分でも判らない。
明日になる前には取り掛かりたいと思う…

土佐日記より

2006年9月27日 きのう
棹させどそこひも知らぬわだつみの深き心を君に見るかな

玉くしげ箱の浦波たたぬ日は海を鏡とたれか見ざらむ



**************

中学生受験の時、紀貫之は日本で最初のオカマさんなんだ、覚えておけ! って教えられた。
今思えば、意外に「ふうん、そうか」って思ってた。にしたってそんな教え方、しなくていいのに。今なら問題発言としてPTAが取り上げそうだ。
上の句は、思い出深いので拾ってみた。
下の句は、自分の研究領域に近いので拾ってみた。
意味は無い。

*****************

日々穏やかな胃痛に耐え抜いています。
もっとコンスタントに生きれるようになりたいです。
生まれてこの方、そのように性質を変えるにはどうすべきか、トラの巻を探しております。忙しいという人ほど怠惰という訳ですかね、やっぱり。…とっくに気づいてはいます;;

悪の巣窟

2006年9月24日 きのう
旅行から帰りました。
現実に引き戻されて、淡々と勉強する毎日戻ります。
勉強をしていればOK、それで満足のはずなのに、それに付随する雑用が多すぎます。勉強をする暇もないくらい忙殺されるって、なんのためにこの場に居るのか判らなくなるのです…。
円滑に物事を進めるためには、人間関係を巧く構築して、そのなかで上手に立ち回らなければならない、っていう重圧が苦手なのだと思います。結局すべてが身内化される世界ですから、仕方ないのかもしれません。
抵抗すると余計なパワーを使うので、さくせんは「いのちだいじに」として、なるべく遠巻きの外野でいたいと思います。

さて、今日は文献を求めて広尾にある図書館に行きました。
一箇所に必要なものが全てまとまっているので欲しい論文は大抵一挙に手に入るので好きです。大学図書館は色んな建物に分散していて、更には他学科の学生には貸し出し禁止、とか平然と変な規則があり非常に面倒なので…コピー代はかさむけれど、精神衛生を重視した方が身のためです。

図書館でたまたま研究室の先輩に会いました。
みんな、考えていることは同じようです。
学校が始まると思うと、憂鬱です。院生にまでなって、学校嫌いというのは通用しないのでしょうか…(苦笑)
自分の家に居ることも大嫌いだが、良く知らない人とずっと一緒の旅も大嫌い。知っている人でも嫌い。

一人で出かけるのは良いのだ。
旅の疲れって、要は人疲れだと思う。

本当に行きたくない。
本当に行きたくない。

でも、行かねばならない。
こういうことが続いて更に行き辛くなるのだろう。

いやいやながら、旅の支度をしている最中です。
遅々として進まない。
祖父母宅へ行くの嫌だったくらいだから。
イライラする。

からっぽ

2006年9月17日
頭の中が空っぽになる。
何も考えられないので、犬と遊んでみる。
子犬は恥ずかしげもなく、一心不乱に指に噛み付く。スリッパにも噛み付く。ペットボトルを振り回し、叩きつけ、音を出すのが気に入ったようだが、3回くらいやるとすぐに飽きる。玩具は買い与えてもまるで見向きもしない。指を噛むのは怒ってもやめない。目を合わせて低い声を出し、起こって見せるもそ知らぬ顔だ。たまに、気の狂ったようにそうなる時がある。犬はそういう生き物なのか、それとも興奮しすぎて制御が利かないからなのか、たまに接触不良でコマンドが狂うのか。
毛の生えた生き物を飼うのは初めてなので、良く判らない。
早急に犬の生態をきちんと書いた本を入手したい。
「はじめての犬の飼いかた」のような本は知りたいことがちっとも書いていない。どういう声で褒めるのが効果的なのか、怒る時はどうするのか、犬の生態と抱き合わせて解説してくれるわけではない。飼っているのに犬のことがますます判らないのだ。犬自身も人間の混乱のせいで混乱しているように思える。
毛の生えた動物同士、もう少しうまくやっていけるものだと思っていたが、中々そうはいかないらしい。水槽の中にいてくれる生物のなんと扱い易いこと。

毛むくじゃらの背中には実はジッパが付いているのではないか、と密かに疑っている。
もしくは間違えて熊の子を迎えてしまったのか。
どちらにしろ、小さいながらにしてかなりの傍若無人な猛獣である。
猛犬注意。

Sweet Romance

2006年9月16日 神経細胞
至上の境界線を越えられるのなら。

カードには異常って書いてあるけど。
意味としては至上のほうが近いのでは? ねえ、xxxさん。

元々会話なんてしたこと殆ど無いけど、心の中では話しかけて仕舞う。
大好きだけれど、依存なんてとんでもない。
むしろ反発していたのかもしれない。
あなたの存在は、少し距離を置いたところから感じていたように思う。

あなたを失ったことで得たものは、大きい。
あなたの不在が、一つの世界を大きく変えたことは確かだ。
風が冷えてくると決まってやってくる。私の気持ちは季節と共に巡っている。

あなたに付き従ったことは無い。
なのに、あなたの言葉や旋律は頭の中に染み付いている。
それは、あなたを失った者たち全てに共通する感覚なのだろう。
今でも月を眺めては、幼いままであられるあなたのことを思い描いています。

幼いままに終わるために、不在を残すためにあなたが在ったわけではないと思いたい。なにかの目的のために、命が存在するなどということはありえないから。

あなたのことを共に語る相手がいない。
それがこの辛さなのだ。

わたしはあなたと向き合う時こんなにも孤独だったろうか。
あなたの音楽を殺さない。悲しくて聴けない、などとは言わない。
あなたと向き合うにはとても力が要る。
でも、聴く。
不在を認識するために。
そして、あなたを絶やさないために。

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渦

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