私にも、歌がうたえればよいのに。
私にも、絵が描ければよいのに。
私に出来ることが、物を作り出せるようなものだったら良かったのに。残念ながら、その才能が無い。
どちらも享受専門だ。
その傍に居ようと、あらゆる努力をしてみるものの。
その傍にしがみつこうとする行為は、憐れで格好の悪いものだ。
作り出せるわけではない。
君は文章が上手だね、と何度も褒められた。
だけれど、自分ではそれは認めがたいものだった。
技術がどうであれ、中身が無いのだから、意味が無い。
上手に書くことは辞めた。
上手に書くと、書きたくないことで埋め尽くさねばならなくなったりする。
正直に書くことにする。
そうすると、物を作り出すような言葉は使わなくなる。
自由に書く。
そうすると、文章は下手だし、意味も良く通じない。少し気分は楽になる。でも何かを作り出せたことにはならない。だって、読み下すことさえ困難なものなのだから。
「作家になるということは、上手に書くということだよ。」と先生が言った。
「君にはあまり向いてないね。」とも言った。
「稼ぐために訓練するくらいなら、しない方がいいよ」と付け足した。「感性を切り売りする必要は無い。」「書く行為が高尚なものだと考えるのはばかげている。」「書く行為よりも、そもそもわざわざ書くようなことを君は見つけたのか。蓄えているか。」「入力と出力とは対の車輪だ。常に出し続けるということが意味するものが判るか。」
自由に、かつ、上手に書ければいいけれど。
そうしたら、何かを作り出せたことになるのか。
疑問だ。
書くほどのものを何か持っているのか、疑問だ。
私にも、絵が描ければよいのに。
私に出来ることが、物を作り出せるようなものだったら良かったのに。残念ながら、その才能が無い。
どちらも享受専門だ。
その傍に居ようと、あらゆる努力をしてみるものの。
その傍にしがみつこうとする行為は、憐れで格好の悪いものだ。
作り出せるわけではない。
君は文章が上手だね、と何度も褒められた。
だけれど、自分ではそれは認めがたいものだった。
技術がどうであれ、中身が無いのだから、意味が無い。
上手に書くことは辞めた。
上手に書くと、書きたくないことで埋め尽くさねばならなくなったりする。
正直に書くことにする。
そうすると、物を作り出すような言葉は使わなくなる。
自由に書く。
そうすると、文章は下手だし、意味も良く通じない。少し気分は楽になる。でも何かを作り出せたことにはならない。だって、読み下すことさえ困難なものなのだから。
「作家になるということは、上手に書くということだよ。」と先生が言った。
「君にはあまり向いてないね。」とも言った。
「稼ぐために訓練するくらいなら、しない方がいいよ」と付け足した。「感性を切り売りする必要は無い。」「書く行為が高尚なものだと考えるのはばかげている。」「書く行為よりも、そもそもわざわざ書くようなことを君は見つけたのか。蓄えているか。」「入力と出力とは対の車輪だ。常に出し続けるということが意味するものが判るか。」
自由に、かつ、上手に書ければいいけれど。
そうしたら、何かを作り出せたことになるのか。
疑問だ。
書くほどのものを何か持っているのか、疑問だ。
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