今日は一緒に出かける約束をしていた。
昨日、彼は「明日は駅に集合ね」といった。私は眠れなくて朝の七時まで起きていたが、兎に角間に合うように起きた。
しかし、一抹の不安はあった。
何故なら、昨日彼の家を出るとき、彼は私の存在を完全に失念していたからだ。
「帰るね。」
「…」
「明日ね。」
「ああ、うん。」
「おやすみ。」
「…ああ、もうみんな突入してるし。待って〜」
冒険者たちは宝探しのイベントに旅立っている最中。明日の約束を私と喋っているあいだに彼は出遅れたのだ。
私は玄関に立った。
「ほんとに帰るよ。」
「…」
彼はいつものように振り向かない。
「…」
私は家を出た。出て行ったことに気づかなかったのだろう、以降連絡も入らなかったので、完全に忘れているな…、万が一覚えてても起きられないんだろうな…と予想。
見事に的中。
私はとりあえず、一時間だけ駅で待った。雷が鳴っているので帰った。
彼からのメール 『ごめんなさい もうころしてくれ』
死に至らしめる魔法の呪文を私は知らない。
だって、彼の世界に共に住める冒険者ではないから。
昨日、彼は「明日は駅に集合ね」といった。私は眠れなくて朝の七時まで起きていたが、兎に角間に合うように起きた。
しかし、一抹の不安はあった。
何故なら、昨日彼の家を出るとき、彼は私の存在を完全に失念していたからだ。
「帰るね。」
「…」
「明日ね。」
「ああ、うん。」
「おやすみ。」
「…ああ、もうみんな突入してるし。待って〜」
冒険者たちは宝探しのイベントに旅立っている最中。明日の約束を私と喋っているあいだに彼は出遅れたのだ。
私は玄関に立った。
「ほんとに帰るよ。」
「…」
彼はいつものように振り向かない。
「…」
私は家を出た。出て行ったことに気づかなかったのだろう、以降連絡も入らなかったので、完全に忘れているな…、万が一覚えてても起きられないんだろうな…と予想。
見事に的中。
私はとりあえず、一時間だけ駅で待った。雷が鳴っているので帰った。
彼からのメール 『ごめんなさい もうころしてくれ』
死に至らしめる魔法の呪文を私は知らない。
だって、彼の世界に共に住める冒険者ではないから。
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